「ルイン、君の名前はその意味に似合わず、音の響きが美しい」

 白い鳥――今は美しい少年に姿を変えた者――がルインに話し掛けた。

「えーと……意味は破滅、滅亡、荒廃、廃墟、だっけ」

「よく知っているね」

「うん、昔の仲間達が、それにピアーも教えてくれたんだ」

「そうか……」

「僕は意味も含めて自分の名前が好きだよ。
 僕の生まれた場所、そして生きてきた場所そのものだから」

「生きやすい場所ではなかっただろう」

「それでも、たくさんの仲間や色んな人たちに出会えた、
 みんなが呼んでくれた」

「確かに、縁は得難いものだね」

「白い鳥の名前は、その……」

「あまりにも『そのまま』かい?」

「うん……」

「彼が付けたのさ、あの我が儘な暴君がね。
 ナナ以外に対しては全くもって適当なものだ」

「ハハ……その時の様子が思い浮かぶみたい」

「おおよそ、君の想像通りだと思うよ」

「冥界でしばらく3人で旅をしていたって聞いたけど」

「そう、ナナは私に名前を付けようとしてくれた」

「くれようと?」

「結局付けられずに今に至る」

「もしかしてそれも彼が……止めさせたのかな」

「フフ……」

「元々名前を持っていたの?」

「あるといえば……いや、無いよ。生まれてこの方、
 特に名前らしいものは与えられたことも、持ったことも無い」

「ジスロフとナナが言ってた、ヘブンズって…」

「おっと、それ以上は秘密だよ……。
 今は白い鳥でいい。私に似合っているだろう?」

「うん……わかった。白い鳥がそれでいいなら。
 それにしても、姿が人に変わったのにイメージが変わらないんだ。
 白い翼のせいかな、とてもきれいな羽根だよね」

「1枚分けてあげようか?」

「あ、そんな悪いよ」

「ふふ…君には自分の翼があるから、要らなかったね」












余談(反転)

名前と意味について考えていたら、頭の中で白い鳥がルインに話しかけました
鳥が喋るかどうか分からないので、非常に捏造ですね

もしかして、白い鳥はルインにくわえられたい願望があるのかな?
鳥の時にね
ヴィクトリーヌや臥竜にも?

RSパーティー内でのヘブンズの認知度
ジスロフは会ったことがありますね
ナナはどうかな
臥竜も因縁があります
他に知っていそうなのは、ヴィクトリーヌと雪かな
面識はなくても、情報として知っているような
過去の人だけど、その筋では有名な人と思いますので


REM - !