※ 雪は俺っ娘みたいです
「にーいさんっ」
雪はシキの背中に抱きつく
「なんだ、雪?」
「兄さんの背中に当たってるの、わかる?」
雪は胸を押し付ける
「ん……腹か、肋骨か?」
「〜〜〜胸だよ胸!」
「ああ、そうなのか わからなかったな」
「兄さん、前にちゃんとふくらんできてるって言ってくれたじゃないか!
俺が気にしてるの知っててそういうこというんだな……
いくら兄さん相手だって傷つくこともあるんだからな!」
雪は腕を解いてシキから体を離す
シキが振り返ると雪は本当にささくれ立っていて、少し暗い顔をしていた
「悪かった、雪……」
雪は表情を和らげ首を横に振る
「んーん、いいよ」
ぱっと目を見開き雪はシキを見上げる
「兄さんが大きくしてくれるならね」
思案顔になったシキの前で雪は機嫌よく言葉を続ける
「毎晩兄さんがもんでくれたら大きくなるよ、だから早速今夜から……」
「いや、それよりも確実な方法が良いだろう
機械と薬だったらどっちがいいか?」
「……兄さんのバカーっ!!!」
A.何を考えているんだ?
B.何を気にしているんだ?
→A
雪の意図が解らずシキは無言でいた
「大事な妹の体をいじるなんて、兄さんの人でなし!」
雪はシキを押し倒しマウントポジションを取って見下ろす
「兄さんには言っても解ってくれないみたいだから、
行動で教えてあげるよ」
不穏な雰囲気で笑いながら雪はシキに手を伸ばした
→B
シキは雪の肩にそっと手を下ろす
「何をそんなに気にしているんだ」
「だって……兄さんの周りにいる人たちはすごくおっきい人ばかりで、
兄さんもそういうのが好きなのかなって……」
「雪はそのままでいい、気にすることは無い」
「本当に今のままでもいいの?」
「ああ、何ら問題は無い」
「兄さんはこれぐらいが好きなの?」
「……」
シキが答えに困っていると雪は少し意地の悪い笑みを浮かべだした
「ねぇ、好きなの?」
「別に……」
「兄さん、赤くなってるよ 何を考えていたの?」
「うるさい、もういいだろう そろそろ戻れ」
「いいやー、もっと詳しく兄さんの話を聞いたいな」
結局その後もシキは雪に問い詰められ続けて非常に居心地の悪い時間を過ごした