『luka、luka、エッチ』

『だめだよ、メモ。仲間とはそういうことはしないって約束でしょう』

『やくそく、やくそく……luka、luka、luka』

『だめだってば、ほら、もうおやすみ』



「おまえさぁ、あいつのこと連れてきた時に
 知能が高いとか言ってたよな。
 ……頭悪くねぇか? 何度言っても聞きゃあしない」

 焚き火を挟んで向こう側の光景に、雪はうんざりとしていた。

「いや、確かに他のやつらよりは良いと思うんだ。
 それにあれは、彼らの習性なんだろう」

「あーそーだな。種の保存のために必死ってのは
 生き物としちゃあ正しい姿かも知れないけどな」

 1号はそうだと言うように相槌を打つ。

「人間社会に持ち込まれてたまるか!」

 おまえのせいだと、雪は1号を睨み付ける。
 1号は、実際のところ仲間にしようと言ったのはベガだったんだけどな…と思いつつも、特に口にはしなかった。

「みーんなしょっちゅう狙われて……
 まぁ不意打ちが無ぇだけましだけど。
 おまえなんか一番狙われてんじゃん。よく平気だよな」

「うん……まぁ……万が一があってもワクチンがあるしな」

 ドカッ!と雪の拳が1号の顔面にめり込む音が響いた。

「ふざけんな! そんな甘い考えは捨てろ、今すぐに!」

 1号は、息を荒げる雪を落ち着いた目で見ながら頬を擦った。

「メモにはよく言って聞かせたから、分かってくれているだろう。
 時々夜中に背後に気配を感じるけれど、寝袋に入っていれば
 あまり心配が無いし……」

 雪は明らかに緊張した面持ちで耳を傾ける。

「そういう時は前に抱えて眠るんだ。メモは動けなくなるから安心だ。
 あったかくて気持ちがいいんだ」

「……俺、ちょっとだけおまえのこと尊敬するぜ」

「銃を出したぞ、止めたほうがいいんじゃないか?」

 声を上げたのは、二人と一緒に焚き火を囲んで座っていたベガだった。

「大丈夫だ、ただの脅しだから」

「おまえの目は節穴か! あれはどう見ても本気だろう」

「メモは銃を怖がるんだ……ほらな?」

「怯えているな……後退っていったか」

 ベガは安心したように頷く。

「たぶん雪が小人を撃ち殺した時に、見ていたんだろう」

「それは嫌味か?」

「事実を言っただけだ」

「あー、胸糞悪ぃ!」










「今夜の犠牲者はにわとりか……」

 ベガは焚き火から少し離れた場所に目を向けて呟いた。

「よく捕まえてくるよな……奴ら、体格の違いもものともしねぇし」

「ああ、どうなっているんだろうな」

 素直に疑問を抱く1号に雪は噛み付く。

「そんな議論なんかする気はねぇ! 目の前でやるなってんだよ!」

「彼らは光を好む。夜の闇は恐ろしいのだろう」

「ベガ……先にテントで休んでもいいんだぜ」

 ベガは雪に向けて穏やかに微笑んだ。

「おまえの方こそ、もう休んだほうがいいんじゃないか?」

 雪の顔にさっと血が昇り赤くなる。

「私には見慣れきった光景だ。どうということはない」

「あんたはすごいよ……俺はまだ……」

「雪はその場で撃ったと言ったな」

 1号が黙って頷く。

「私も変異して、理性を取り戻すまでに小人たちをた……」

 ベガが中途半端に言葉を途切らせ、雪と1号は揃って振り向いた。

「いや、やめておこう……」

 ベガの目からすっと光が消える。それに気付かずに雪は顔色を変えて捲くし立てた。

「なんだよ、ベガ……。
 俺いますっげえ恐ろしいこと想像しちまったよ、なぁ!」

「聞きたいのか?」

 ベガの表情の無い表情に雪は息を呑み、それ以上聞く事は出来なかった。

「雪、ベガは小人を」

「やめろ!!!」

 雪は1号に飛び掛り必死に口を塞いだ。

「おまえたちは仲が良いな……」

 ベガに笑顔が戻る。

「みんな遠い昔の話だ」

 雪は「良くねぇよ!」と言い返すタイミングを失ってしまった。
 1号は雪を引き剥がそうとしていたが、なかなか力が強くて上手くいかない。
 少し思案して、「どうどう」と言いながら雪の背中をぽんぽんとたたいた。

「コイツ……ムカつくぜ!」

 雪は体勢を利用して1号を絞め、1号は雪の体ごと持ち上げてひっくり返し、ベガはそんな光景を笑って見守って。夜は更けていった。












(反転メモ)

・メモの趣味は…コスプレエッチってこと!?
・さっちゃんやモナトと気が合うかも
・メモは月に二人が落ちて出会った時に、1号に一目惚れしたのかな(ターゲット認定みたいな感じかも知れない)
・戦闘中に敵を襲いますよね、きっと
・私のメモは暗黒が低くエッチの威力が低いので、強化してみたいと思いました
・メモ受けはとても絵的にやばいのでメモ攻めの方向で
・そもそもオスなので、手段が交配ならば↑で合っていて
・小人がメスの場合はどうするのかなってちょっと疑問です、遺伝子撃ち込み的に
・オスだと相手を変異させる、メスだと自身が変異する、とかなのかしら
・想像するとキリが無いので今日はこの辺りまでにしておきます


REM - ! - pre